Masashi Naka (BIG LOVE)
Night Sins - Playing Dead
Big LoveからシングルをリリースしたNothingとツアーをしているフィラデルフィアのNight SinsのAvant!からのデビューアルバム到着。
Avant!はここのところLust For YouthがPosh Isolation絡みもありワンステージあがったり、Warや前回リリースのNatural Assemblyも相当素晴らしかったりと調子がいいわけですが、このバンドはCold CaveやCult Of Youth直系な雰囲気。
ベストな気がします。
にしてもこんな音楽?を普通に好きと言える買える売れる時代がやってくるとは思いませんでした。
神が時代を僕たちに与えてくれたとしか思えません。
Snake CorpsにSad Lovers and GiantsにRed Lorry Yellow Lorry などネオ・ネオ?サイケ組を好きになった瞬間、C86が登場して(というか知って)、こんなのもう古いよ!と好きなのに聴いてられなかった(しかも自分ひとり内で)というあれは’86年か’87年か高校一か二年生の時。
まあ、とにかく情報はないし(なのにあの時の雑誌やZineは一体どうやってその情報を仕入れていたのだろう)、だからとにかく買わなきゃ聴けないし、っていうかとにかく売ってなかった。
と、同世代の常連様とこの前話してたんですが、だから時代が早かったのかな、という気がします。
思い出せばOrange Juiceのファーストなんて、東京来てから買えた気がする。
しかもそれまで一度も聴いたことなかった。
インターネットがある時代とない時代との最大の差はそこだよね。
ついに買えた時には「う…いい…Wolfhoundsの10倍いいっ!」と腰抜かして、しかしあまりに良すぎるので「これは当分聴くのをやめよう。ほかのが聴けなくなる」と棚にしまったの覚えてます。
で、どっちの時代がいいか。
と言えばどっちもいいんだよなあ。
こうやって聴けることで、こんな色々なレコードを聴く事も仕入れることも出来るわけだし。
ただ自分でやっててなんだけどちょっと簡単すぎるかなーとは思うけど。
いまやレコード屋なんて誰にでもできちゃうから、だから面倒なことばかりしてるのかもしれない。
いやーだから、なんでも必要以上に与えられておきながら自分で判断を迫られる今の子は大変だよなあ、っていう。
なのに、レコードまで買って凄いよ、俺だったら無理。
わざわざ来てくれる人を店で見ながらいつも思います。
Sad Lovers And Giants / Colourless Dream (Single Version)
いま聴くとDIIVみたいじゃないか。違うか。
シングル・ヴァージョン違うんだ。
こうやって聴けるのもいいよね。
ただこういうのあげるとコージ先輩から朝イチでめんどくさいメールがくるんだよなあ。
ひとメールごとに一枚レコードくれるという制度を作りたい。
これも良いか悪いか時代の産物だね。
仲真史