Masashi Naka (BIG LOVE)

 

20日のRECORD STORE DAYには、たくさんお客様にご来店いただき感謝感謝です。
特に今年は何か特別な入荷があったわけでもないのに「レコード店に行こう」という本来のRECORD STORE DAYの趣旨を理解し共感し楽しんで買い物をしてくれてる、そんな人たちばかりで感動しました。

 

改めて、僕にとってのRECORD STORE DAYを。

 

2月にBIG LOVE RADIOにてRECORD STORE DAY JAPANのおふたりにゲストに来ていただいた際、今後はRECORD STORE DAYじゃなくレコードを楽しむ日、すなわちRECORD DAYとして開催していきたいという趣旨のお話をしていただきました。

 

僕はRECORD STORE DAYが日本で始まった当初から彼らに「レコード・ストアを盛り上げるという日」というRECORD STORE DAYをそのままの形で日本にもって来ても当事者からみて現状では成り立たないだろう、とお話しさせていただいていたので、基本その趣旨には賛成でした。

 

しかしどうして僕がRECORD STORE DAYに感動したのか。
それは「レコード店に行く」という経験から得る気持ちや感覚に対してのものだったからです。

 

RECORD DAYだと納豆の日とかヨーグルトの日と一緒です。
もちろんレコードの日、というだけでも当事者としては恩恵があるしそれだけでも充分感謝すべきものです。
でも、海外のRECORD STORE DAYが教えてくれる大事なものはそこにはありません。

 

 

こんなのが出てた。
今は嫌いなポール・ウェラーでも涙が出てくる。
彼みたいな普段頼んでも出ないミュージシャンやレコード会社のお偉いさんが自らレコード店の事を話してる。
そして誰もレコードの話なんてしていない。

 

日本でこうならないのは僕らレコード店のせいでしかありません。
こんな時代なのにただやりたくてやっているだけの僕らの問題。
生きていかなきゃいけないけど、僕らにはやってはいけない事がある。
そしてまずやるべき事もあります。
そう言いながらまた僕はまた何も出来ずに一年が過ぎてしまったわけですが。

 

RECORD STORE DAYの日、普段無口な彼が「これからも進み続けてください」と突然花を持って来てくれた。

 

 

笑ってくれてるけど。
ありがとう。

 

で、RECORD STORE DAY当日、買い物に訪れてくれた人たちを見ていて確信したんだけど、
やっぱりRECORD STORE DAYでいいと思うんだよね。
RECORD DAYなんてダサいよ。

 

来年は本当にレコードを買っている若い子の話を聞いてください。

 

仲真史

 

 

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